[タイ在住者が教える]ホテル,タクシー,レストランのチップの相場について
海外旅行や駐在・移住などで初めてタイを訪れる方、チップの相場は知っていますか?
観光大国のタイは観光客が多いので、欧米流のチップの習慣が根付いています。
この記事を書いている私も、最初はチップの相場などわからず適当に渡してました。
ですがタイに8年間も住んでいると、他の人はどれくらいチップを渡してるのか、スタッフはどれぐらいのチップで喜んでくれるのかなど、だんだんとチップの相場がわかってきたので、その経験をもとにこの記事を書いています。
いざお店に行って支払いの際に「チップは必要?いくら払えばいいの?」と慌てる前に、チップの相場は知っておきましょう。
ただし、業種によって相場は異なりますしチップが必要ない場合もあります。
そこで今回は、それぞれの業種別にチップは必要なのか、必要ならいくらぐらいが相場なのかを解説していきます。
① ホテル
ホテルは基本的にチップが必要です。
宿泊するホテルのグレードによってチップの相場は異なります。
チップが必要になる場面と、チップの相場は下記の通りです。
チップが必要になる場面
・荷物運びのベルボーイ(部屋への案内係)
部屋から出ていくタイミングで直接手渡します。
・ベッドメーキング
ベッドサイドテーブルに置いておきます。その他のお金は部屋の中に出しておかないようにしましょう。
・ルームサービス
部屋を出ていくタイミングで直接手渡します。
・コンシェルジュ
ツアーやタクシーの手配をお願いした後、手渡します。
ホテル内でのチップ相場
宿泊費 | チップ |
2,000バーツ以下 | 50バーツ |
2,000~6,000バーツ | 50~100バーツ |
6,000バーツ以上 | 100バーツ |
私がホテルに滞在した時には、必ずチップを渡すようにしています。
以前、宿泊費2,000バーツくらいのホテルにチェックインして部屋の案内をしてくれた際に、チップを渡そうとしたけれど細かいお札がなくて「少し多いな」と思いつつ100バーツを渡すと、すごく嬉しそうにしていました。
さらに、「何か足りない物はないですか?」など聞いてくれ、何かサービスしたいという気持ちが見えたので、私も100バーツ渡してよかったなと思えました。
ただし、夜買い物した後のお釣りを枕元に置いたまま寝てしまい、そのまま外出したらお釣りの250バーツはチップと思われたようで外出から戻ると250バーツはなくなっていました。
部屋はとても綺麗に掃除されていて快適なホテルステイを楽しめましたが、それ以降の旅行では外出前にお金をそのまま置いておかないように気を付けています。
② レストラン
基本的には、レストランでチップは必要ありません。
屋台やローカル食堂・フードコートでは、もちろんチップは要らないです。
レストランでの食事には、消費税7%の他、サービス料が含まれていることが多いからです。お店によりますが、一般的にサービス料は10%です。
私も8年タイに住んでいますが、基本的には飲食店ではチップは支払ったことはありません。
でも、以前にタイ国内で旅行中にホテル近くの食事に入った食堂で観光地の情報やお店近くの情報を親切に教えてくれた従業員の人に、お釣りの50バーツをそのままチップとして渡したら、とっても喜んでくれました。
数日間同じホテルに滞在したのですが、食堂を通るたびに挨拶をしてくれ、勧めてもらった観光地も日本語のWEBサイトには載っていないディープな場所に行けちゃいました。
レストランではチップは必要ないんですけど、チップをあげるとお店の人はすごく喜んでくれます。
言葉で表現できないほどの感謝をしたい場合は、チップを払う必要がないとはいっても渡してあげると良いと思います。
③ タクシー
タクシーではチップは基本的には要りません。
ただ、タイのタクシーは初乗り約140円(35バーツ)と激安なので、運賃45バーツのところを50バーツ払って「お釣りは大丈夫です」みたいなことはしています。
また注意が必要なのが空港や観光地のタクシー。観光客とわかるとチップを求めることがあります。
チップを求められた際に話がこじれても、気性の荒い運転手や護身のために拳銃を持っている運転手がいるので、タクシー運転手と揉めることは控えましょう。
空港指定のタクシー乗り場から乗車すると、空港使用料として50バーツを支払わないといけないですが、それ以外の場合はチップを支払う必要はありません。
タイ人同士の場合は、四捨五入で計算して支払うことが多いです。例えば、メーターが42バーツの場合、支払うのは40バーツ。48バーツの場合は50バーツです。
ただし、ぼったくりや遠回りしようとする横柄な態度の運転手もいるのが現状です。
それなので、誠実で親切な運転手に出会った時には、私は少し多めに支払うようにしています。
日本の一時帰国からの帰りはトランク2つを抱えて大荷物で帰宅するのですが、空港でもすぐに荷物を持ってくれる親切な運転手に出会った時には、50バーツくらいチップとして多めに支払っています。
④ マッサージ・スパ
マッサージ・スパでは、チップが必要です。
本場タイ古式マッサージが、1時間1,000円以下なので気軽に通えるのはタイの魅力の1つです。
ホテルや高級スパも日本で受けるよりも安い値段で受けることができます。
一般的なマッサージ店で1時間50バーツ、高級スパで1時間100バーツが目安です。
タイのマッサージ店は、フリーランスのマッサージ師が店舗オーナーに場所を借りて仕事をしているという仕組みになっています。
チップをもらうことが基本になっている給与になっているので、チップがもらえるかどうかは直接マッサージ師の生活に直結します。
私もマッサージが大好きでよく行くのですが、初めていくお店では施術中に携帯をいじったり、途中でトイレに行って中々戻って来なかったりなど、すっきりしない施術を受けることがあります。
そんな残念な施術を受けた経験を通して、最近では同じお店にしか行きません。もう、失敗したくないので。
同じ店であれば、少し多めにチップを渡すようにしておくことで、満足のいくサービスを受けることができます。
私も家から近いマッサージ店に週1で通い、1時間半の施術で250バーツにプラスでチップ100バーツ渡すようにしているので、このお店では適当な施術をされたことはありません。
たまに、お店が忙しくない時には時間よりも少し長めに施術してくれることもあります。旅行中でも、ホテル近くのマッサージ店に通うようにして、チップをはずんでおくと店選びのリスクがなくなりますよ。
⑤ 公衆トイレ
街中のショッピングモールやお店のトイレでは、チップが必要ありません。
タイの地方に行くと利用料金として、5〜10バーツ程度のチップを求められることがあります。
タイ国内旅行中には、車での長距離移動もあります。日本のパーキングエリアのような場所でトイレ休憩をとるのですが、田舎のトイレではトイレの前に人が座っていて5バーツをチップ(利用料)として求められることがあります。
場所によっては、5バーツを支払うことでトイレットペーパーをくれることもあります。
⑥ ゴルフ場
タイのゴルフ場では、1対1でキャディが付き一緒にラウンドを回ります。ゴルフ場のチップ相場は300~500バーツが相場です。
タイにはたくさんゴルフ場があり、プレーフィーが安くて一年中楽しめるので日本からゴルフ目的に旅行に来る人も多いです。
私も休みの日にはゴルフ場に行くのですが、ついてくれるキャディによってサービスが全然違います!
プレーしている私の気分を上げてくれるフォローや声かけをしてくれるキャディに当たると、やはりスコアも良くなります。
反対に、サービスが悪くてイライラしてしまうとスコアもダメダメに…
よく行くゴルフ場では、キャディ個人の連絡先を聞いておいて同じキャディを指名することが多いのですが、チップを多めに払っておくと必ず指名できたり、先客がいても断って一緒に回ってくれたりもします。
タイ旅行中は細かいお札は常に準備しましょう
タイではチップが必要な場所が多いです。またチップが要らないところでも感謝の気持ちを伝えるためにも、細かいお札は用意しておいたほうがいいです。
タイのお札は20、50、100、500、1,000の5種類ですが、チップは、20・50・100バーツを渡すことが多いです。
さらに、タクシー・食堂・屋台などは「お釣りがない」と言われて、大きなお札を使えないこともあります。
タイの旅行中は、細かいお札を常に用意しておくことをおすすめします。
まとめ
今回お伝えしているチップの金額は、一般的な相場です。そもそも、チップは受けたサービスの御礼として渡すものです。
マッサージやゴルフ場で良いサービスを受けたのであれば、多めに渡すと喜ぶでしょう。感謝の気持ちを伝える手段の1つとしてチップを上手く利用すると、タイ旅行・生活をより楽しいものにしてください。