近い・遠いはどちらもタイ語で「クライ」。話すときと聞き分けのコツを紹介!

タイ語で「近いよ」「遠いよ」と言うのは、実はカタカナで書くと発音としては一緒で「クライ」と言います。そこで大事なのが声調。声調ひとつ変えるだけで近いと遠い、まったく違う意味になるんです。

タイ語ではよくある声調の違いで違う意味になる代表的な言葉がこの近い・遠いです。

これを知らないと反対の意味になってしまったり、近いのか遠いのか分からないなんてことになるので、声調や使い方をマスターしましょう。

タイ語の近い,遠い「クライ」の発音の違い

近い、遠いはタイ語では同じ発音ですが、声調が違います。発音記号に注目してください。

日本語 タイ語 発音記号 タイ文字
近い クライ ˈklây ใกล้
遠い クライ ˈklay ไกล

近いのクライの発音のコツは、日本語の「近い」の発音をもって言うこと。「か」の発音が上がりますよね。クライも「ラ」の発音が上がるので声調としては一緒なんです。

反対に、遠いのクライの発音のコツは、日本語の「どのくらい」と言うときの発音をもって言うこと。上がり下がりがなく平坦に「クライ」と言います

近いときは明るく声調を上げて「クライ」。遠いときは平坦に暗い声調で「クライ」と言う感じで使い分けると良いです。

「クライ」を聞き分ける2つのコツ

話すよりも難しいのが聞き取り(リスニング)。タイ語には日本語にはない音がたくさんあるから聞き取りって慣れるまでかなり時間がかかります。この近い,遠いもしかり。完璧に聞き取るのはけっこう難しい。

①クライの後に続く単語で判断する

そこで、タイ語の近い・遠い「クライ」を聞き分けるコツがあります。ポイントはクライの後に続く単語です。

近いはクライ カップ 

近いほうのクライは、後にカップという単語が続きます。

クライカップ ˈklây ˈkàp

ใกล้ กับ

[単語]
カップ กับ:〜に

例文:ホテルは近いです(ホテルに近いです)

クライカップ ローンレーム

ใกล้ กับ โรงแรม

[単語]
ローンレーム โรงแรม:ホテル

遠いはクライ チャーク

クライチャーク ˈklay ˈcàak

ไกล จาก

[単語]
チャーク จาก:〜から

例文:家は遠いです(家から遠いです)

クライチャーク バーン

ไกล จาก บ้าน

[単語]
バーン บ้าน:家

言い回しのルールとして、近い場合は「〜に近い」という表現をするためクライの後にカップが続き、遠い場合は「〜から遠い」という表現をするためクライの後にチャークが続きます。

クライの声調を聞き分けるのは難しいので、後に続く単語がどっちなのかで判断したほうが簡単そうです。

② クライクライと繰り返したら「近い」のクライ

もうひとつのコツは、クライクライと2回繰り返して言ったら「近い」という意味です。

タイ人と話してると「クライクライ!」とクライを2回繰り返して言うことがあります。これは「近い」ほうのクライで「近い近い!」というふうに明るく言うときによく使われます。

聞き分けるときもそうですがこっちが喋るときも伝わるように、近いときはクライクライと繰り返して言うのも良いと思います。

まとめ

タイ語の近いと遠いはカタカナで書くと「クライ」ですが、声調が変わるとまったく違う意味になります。近いときは日本語の「近い」と一緒の声調で「クライ」と言う、遠いときは「どのくらい」と一緒の声調で平坦に「クライ」と言うと間違いないです。

またどっちか聞き取れない場合は、クライのあとに続く単語「カップ」「チャーク」をまず聞き取れるようになりましょう。

そして「近いよ!」と強調して言いたいときはクライを2回続けて言うってことが分かれば、聞き取るときはもちろん自分で喋る時もすぐに意味が伝わります。

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