[行儀が悪い日本人]タイの食事のマナーが違いすぎたので解説します。
日本だとご飯を食べるときにお茶碗をもって食べるのがマナーだったりしますが、タイではその真逆。お茶碗をもって食べるのはマナー違反とされています。
日本では行儀が良いとされてる食事のマナーが、タイでは行儀が悪いと白い目で見られる行為になってしまうんです。
今回は意外と見過ごしがちのタイの食事のマナーや礼儀について解説します。
① お皿、お椀を持たない
タイではお椀や器を置いて食べるのがマナーです。
日本ではできるだけ口に近づけて食べるのが行儀の良い食べ方だけに、タイではまったく逆なので注意が必要です。
僕もこれに関してはいまだに慣れません。いつも器をもってしまいがちな左手をグッと抑えながら食べています。
② 食器に口をつけない
タイでは食器に口をつけて食べるのはマナー違反です。
日本人の場合、ラーメンの器を持ってスープを飲む、少しだけ残った料理をお皿に口をつけてかきこむなど当たり前のようにしてしまいますが、タイでは行儀が悪い行為とされています。
スープを飲むときも自分の顔を器に近づけてスプーンをつかって口に運ぶのがマナーです。
また屋台で出されるお皿なんかは衛生的にもよくないケースもあるので、食器に口をつけて食べるのはやめましょう。
③ 麺をすすらない
日本だとラーメンを「ズルズルズル」と食べるのが普通ですし、蕎麦を食べる時は音を立てて食べるのが美味しい食べ方みたいなことがありますが、タイでは麺をすするときは音を立てるのは下品な行為とされています。
麺を食べるときは箸ですくってレンゲに乗せて食べます。タイには日本のラーメン屋がたくさんありますが、そこでも食べ方はその国のマナーに従いましょう。
またスープも「ズズズッ」とすするのは行儀が悪いとされています。スプーンやレンゲを使って音を立てずに飲みます。
僕もタイの麺料理クイッティアオが大好きなんですけど、クイッティアオ屋さんで「ズルズルー、ズズズッ!」って音を立てて食べてる人は100%の確率で日本人ですね。
④ かじりつかない
タイではかじりつくのは行儀が悪い行為とされています。
厳密にいうと、家族で食べるなかではOKなんですが、知らない人と食べるときなど外食のマナーとしては行儀が悪いのでやめたほうがいいです。
フライドチキンもフォークやスプーンで切り分けるか、手でほぐしたりして食べます。
タイではハンバーガーもナイフとフォークで食べる人が多いです。手で持って食べる人は少ないんです。
ちなみにタイ料理ではまたイサーン料理で有名な「カオニャオ」というもち米は手でちぎって食べます。
タイでは大きいものでも少量ずつ口に運ぶのがマナーとされています。
⑤ フォークで刺して食べない
タイ料理にはガパオライス、カオマンガイ、カオカームーなど、プレートに乗ったご飯メニューがたくさんあります。
そこで出されるのがスプーンとフォークなんですが、ここでやってはいけないのがフォークで刺して食べる行為です。
カオマンガイの鶏肉とか刺して食べちゃう人も多いと思いましが、これは大人が食べるときにはマナー違反。フォークで刺して食べるのは子供がやる行為とされているからです。
タイ人は利き手にスプーン、そうじゃないほうにフォークを持って食事します。
利き手じゃないほうのフォークでご飯やおかずをスプーンによそって、スプーンで食べます。持ち替えたりしません。
またスプーンはナイフの役割もあります。
ナイフはステーキや魚などをカットするときもほとんど使用せず、レストランでもテーブルに置いてないことも多いです。
タイではスプーンで一口大に切って食べるのが基本的な食べ方になっています。
⑥ 音を立てない(クチャクチャ食べも)
麺をすする音もそうですが、音を立てるのはマナー違反です。
これに関しては世界共通ですね。スプーンやフォークとお皿でカチャカチャと鳴らしたり、クチャクチャ食べるのは行儀が悪いです。
⑦ 目上の人から先に食べる
食事は目上の人が先に口をつけてから食べるのが礼儀です。
これは日本でも一緒ですね。目上の人との食事の際は相手の人が口をつけるまで待ちましょう。
タイでは料理を残すのが礼儀? 残さないのが礼儀?
日本だと残さずに全部食べるのが礼儀とされています。また別の国でいうと、中国では残すのが礼儀ともいわれています。
ことタイではどちらが礼儀なのでしょうか。
僕が3ヶ月間タイにいて感じた印象で書いていきますが、
外食に関しては「どっちでも良い」という感じです。
僕も何人かのタイ人と食事に行ったことがありますが、ちゃんと一つ残らず食べる人もいれば、全然食べないで残す人もいたりします。
料理を残す人の言い分としては、ただ単に料理が飽きたり、嫌いなものは無理して食べないという理由からでした。
外食においては残す残さないは礼儀に関係なく、気にしなくていいという印象です。
ちなみに僕の場合は日本と同じように残さず食べて「美味しかった!」と言ってあげています。残したら捨てられてしまうだけだし、何より店員さんも喜んでくれるからです。
ただ、タイ人の家に招かれてご馳走やもてなしを受ける場合には「残すのが礼儀」とされています。
タイの食卓ではたいてい大皿に料理を盛られ、それぞれ自分のお皿に好きな料理を好きなだけうつして食べていくというスタイル。そして大皿が空けばまた違う料理が大皿でやってきます。
大皿を空けるというのは「料理が足りない」という意思表示になるので、どんどん料理がやってきます。
反対に、料理を残すことは「もうお腹いっぱい、美味しかった。食べきれないほど料理を出してくれてありがとう」という感謝の現れを意味するのです。
だから無理して全部食べようとするのはある意味マナー違反。料理を出してくれた主のもてなしに「作った料理が足りない」と恥をかかせてしまう行為になってしまいます。
またそれ以外にも残す意味があります。
残った料理は一旦は下げられますが、一緒に住んでいる家族、隣近所などへのおすそ分けになるからです。もてなしの場に一緒にいれなかったお客への配慮でもあるんです。
だから家に招かれてもてなしを受ける際は、礼儀よく料理は残すようにしましょう。
まとめ
タイの食事のマナーは日本とは真逆なことが多いので注意が必要です。
まとめると
- お皿、お椀を持たない
- 食器を口につけない
- 麺をすすらない
- かじりつかない
- フォークで刺さない
- 食事中に音を立てない
- 目上の人から食べる
- 家に招かれたら残すのが礼儀
タイ人に白い目で見られないように意識してみてください。