[ATM手数料0円]タイで現金引き出すならクレカのキャッシングがオトクです。
タイでお金を引き出すのに便利なのが、クレジットカードでのキャッシング(お金を借りる方法)です。タイにはいたるところにATMがありますし、ほぼ全てが24時間稼働。だからいつでもお金を下ろすことができます。
キャッシングというと=借金 =金利高い、みたいに考えてビビってしまうかもしれませんが、それは大きな誤解!実は街の両替所で両替するよりもオトクな方法でもあるんです。
今回はクレジットカードのキャッシングがなぜお得なのか、またキャッシングのやり方について解説していきます。
クレジットカードのキャッシングはATM手数料が0円です。
クレジットカードでのキャッシングは「借金」扱いになるので、「借金では決められた利息以外は取ってはいけない」という法律があるため、ATMでの手数料がかからないんです(0円)。
だからよく言われている「タイのATMは手数料が220バーツかかる」というのは間違いです。クレジットカードのキャッシングだとATM手数料は0円です。
(※220バーツかかるのはデビットカードで引き出す場合のこと)
キャッシングの利率は街の両替所とほぼ一緒
キャッシングには年利18%の利息が掛かります。月利でいうと約1.5%(カードの引き落とし返済日までの日数による)の利息になります。
また、クレジットカード会社に払うキャッシング利用手数料がだいたい掛かります。
- 1万円以上:220円(税込)
- 1万円以下:110円(税込)
利息に利用手数料もかかるんじゃ結局高いじゃん…と思うかもしれませんが、総手数料率で計算すると1%〜3%くらいです。
ちなみに街の両替所のレートは、為替レートに手数料を加えたものになっています。高レートな民間両替所を選べば手数料は0.2%〜1%ほど。また銀行系の両替所だと1.6〜2.3%くらい掛かります。
なにが言いたいかって言うと、高レートな両替所に比べれば若干見劣りするけど、かかる手数料は両替所とほぼ一緒ということ。高レートの両替所と比べても、10000円の両替で100円〜200円の差があるかないかなんです。
また街中には悪いレートの両替所はゴロゴロとあるし、空港の到着フロアの両替所なんて手数料が6〜9%もかかります。だから空港の両替所よりも断然オトクです!
私もクレカのキャッシングは高頻度で利用します。両替所が少し遠いとき、両替所が閉まってる夜の時間、また急にお金が必要なときは日本のATMのように利用します。
手数料220バーツもかからないし、利息を含めた手数料も全然安いんで、キャッシング=利息が怖いという幻想はまったくもって捨てたほうがいいです。
タイのATMでのキャッシングのやり方
バンコクにあるATMはほぼ日本語表記を選べます。使い方も日本のATMと一緒でとてもカンタンです。今回は黄色いATM(アユタヤ銀行)でやってみます。
① カードの差込口にカードを入れます。
② クレジットカードの暗証番号を入力します。(この時点で日本語表記があります)
③ 次に取引内容を選びますが、タイ語が読めないので言語を選びます。
④ 日本語を選択
⑤ 取引内容は「お引き出し」を選択
⑥ 金額を選びます(タイバーツの金額です。日本円ではありませんので注意)
⑦ 金額を選んだら(今回は2000バーツ)、手数料についての表記が出てきます。この手数料220バーツは掛かりませんので安心してください。「はい」を選択。
すると、ATM内でお札を数えてる音がウォーンと鳴り出します。5秒くらい経つと、テンキーの下からお札(現金)が出てきました。
終了です。
最後にご利用明細書(ATM Slip)は要るかどうかの選択。ちなみに明細書をもらうとファミマで使えるお茶のクーポンがついてるみたいなので、欲しい人は迷わず「YES」を選びましょう。
ちなみに今回はジャックスのリクルートカードを使いました。
ジャックスカードは、通常かかるキャッシング利用手数料が0円(220円がかかりません)。だから手数料率は1%台。だから街中の両替所よりも良いレートで両替できるんです。
他にも
- アプラスカード
- MUFGカード
- セディナカード
- JCBカード(カード発行会社がJCBのもの)
がキャッシングの利用手数料がかからずオトクに現金を引き出せます。おすすめです。
ATMでキャッシングするときの2つの注意点
① continue without convertionを選ぶ
どういうこと?と思うかもしれません。これけっこう大事なことなのでよく確認してください。銀行によってなんですが、確認の一番最後の画面で
- continue with convertion
- continue without convertion
どちらかを選ばなければいけないときがあるんです。
これは「銀行が決めたレートで両替しますか?」と聞かれていることになります。
ここで正しい選択なのは「without」のほうです。
銀行が決めたレートだから良さそうだし、今までずっと「はい」ボタンを押してきたから、ここで 「continue with convertion」を押しがちですが、絶対に押さないでください。手数料でいうと2%以上損してしまうからです。
なんで手数料が上がってしまうのかは、海外キャッシングのルールで決まっているからみたいなので知りたい方はググってみてください。
もう一度言いますが「continue without convertion」を選ぶようにしてください。
また、日本語表記だとこういう表示になります。
これも選ぶのは「いいえ」が正解です。
自国通貨への変換を提供いたします、という親切心のある文言からはいを選びがちですが、絶対に「いいえ」を選択してください。
② ATMからカードが出てこないときがある
私はまだ経験はないんですが、現金が出てきてカードだけ出てこない、または現金も出てこないしカードも飲み込まれてしまった、みたいなこともあるようです。
それ以外にも、ATM内の現金が不足していて希望の金額が引き出せなかったり、選んだ金額よりも少ない金額が出てきたりすることもあるようです(それなのに決済は選んだ金額)。
ATMの故障やトラブルが起きたときの対処法
ATMの故障などが起こったときは「out of service」という画面とともに機械が停止します。その場合、すぐにATMにある電話番号に連絡して事情を話しましょう。
※画像はサイアム銀行の電話番号
「ATM broken」ATMが壊れたと伝えるか、カードが吸い込まれたしまった場合は「My credit(cash) card got stuck in the machine. (カードが吸い込まれてしまった)」と伝えます。
ただ事情を話してもその場に誰かが来てくれて直すとかはありません。後日ATMを管理する支店に出向いて引き取るしか方法はありません。
また支店に行く時間もない場合は、電話で裁断してほしいと伝える必要があります。「Don’t get it. Please cut the card (取りにいけないからカードを裁断して)」と言えば伝わると思います。
トラブルを回避する賢いATMの選び方3つ
24時間営業で便利なんですが、トラブルも多いのがタイのATMの特徴。そこでトラブル回避のためにこういうATMを選ぶと良いです。
① 銀行に併設してあるATM
銀行に併設されたATMであれば、なにかトラブルがあったときもすぐに銀行員に対処してもらえます。また営業時間外でも管理している支店がそこと分かっているので対処も早いです。
② 同じATMが複数台並んでる場所
これはスキミングの被害から逃れるためです。ATMが複数台並んでいると、隣のATMと比較されて形状が異なるのは発覚しやすいので安全性が高いと言えます。
③ 人通りが多く利用者が多い場所
これもスキミングの被害から逃れるのと、強盗やスリなどの犯罪から逃れるためでもあります。比較的治安が良いと言われているタイですが、特に人通りの少ない場所は危険です。明るくて人通りが多く利用者が多いATMを選ぶと安全性は高いです。
まとめ
ATMは24時間営業、しかもどこにでもあって両替所とのレートもほぼ変わらないから、今まで怖くて使わなかった方はこれを機にどんどん使ってみてください。
ただATMのトラブルも少なからずあるようなので、人通りが多くてよく利用されているATM機か銀行併設のATMを使うようにすると良いですね。