[2020年]タイの水は大丈夫?バンコク在住のタイ人に聞いた水道水のこと。
タイ旅行のガイドブックには必ず「水道水は飲まないこと」と書いてあります。
タイの水道水は世界保健機関が定めた水質基準を満たしているので、本当であれば安全なはずなんですが、水道をひねると濁った水が出てきたり、変な匂いがする水が出てくることがあります。
これは浄水場から家の蛇口にくるまでの間に水が汚れてしまっている可能性があるためです。要は水道管が原因ということ。水道管の劣化などにより生活用水や雨水などが劣化した配管にしみこんだりして、サビや汚れ、雑菌が繁殖したりしてしまうそう。
水道管が安全なら大丈夫ということなんですが、いちいち自分が泊まっているホテルは大丈夫か、実際に水質調査なんてできないから分からないですよね。
それに現地のタイ人でさえ水道水は飲まないようにしているので、衛生大国の日本人は絶対に飲まないほうがいいです。
水道水を飲むという行為が、タイ人にはあり得ない
タイ人に「水道水を飲んだことある?」って聞いたことがあるんですが、答えは「飲まない」ではなく「飲むなんてあり得ない」といった感じの答えをされたことがあります。
日本と違ってタイでは水道水は飲むものじゃないんです。
じゃあ水道水は何に使うかというと「生活用水として使う」もののようです。
タイ人に聞いたタイで水道水を使う用途は、
- シャワー
- 歯磨き・うがい
- 洗濯
- そうじ
- 食器洗い
- 野菜を洗う
といったこと。野菜を洗うという行為も汚れを落とすために使うためで、直接飲食用に使うことがありません。
日本人在住者の方は、生で食べる野菜を洗うとき、お米を研ぐ時にもミネラルウォーターを使っていて、水道水を使わないという人が多いです。
タイ人はラーメン用の煮沸する水もミネラルウォーター
以前、タイ人の友達の家に上がらせてもらったことがあったんですが、その友達が「ママー食べる?」と聞いてきたんです。(ママーとはタイで一番有名な即席ラーメンブランドのこと)
お腹空いていた私は「食べたい」と言ったら、おもむろに入り口近くに置いてあったミネラルウォーターを取りに行き、そのミネラルウォーターを沸かして鍋で即席ラーメンを作り始めたんです。
煮沸する水でさえミネラルウォーターを使うということは、タイの屋台で売っているクイッティアオ(タイラーメン)のスープも全部ミネラルウォーターなの?と勝手にいろいろと考えてしまいましたが、とにかくタイの家庭でも飲食用には一切水道水を使わないということが分かりました。
ホテルの水道水はどこまで大丈夫?
タイのほとんどのホテルには備え付けの冷蔵庫かキッチンや洗面所などに「ミネラルウォーター」か「ドリンキングウォーター(蒸留水)」が置いてあります。飲み水として飲む用ですが、うがいや歯磨きなんかにも使う人もいるみたいです。
ただタイの水に関してはいろんな人の意見やサイトを見たり、何十回もタイに来ていていろんなホテルに泊まっていますが、日本人もこういった用途までは、水道水を使っている人が多いです。
- シャワー
- 歯磨き・うがい
- コンタクトレンズの装着
- 洗濯
- そうじ
- 食器洗い
ほとんど支障になることはありませんが、ただ中にはこんなことが気になるって人もいるみたいです。
タイのシャワーで気になること
タイの水は日本の水の倍ほどある硬水です。なので、敏感な人は髪の毛がきしむ感じがしたり、肌が乾燥する感じを受ける人もいるようです。
コンタクトレンズの装着で気になること
硬水のせいか、ちょっとゴロゴロするといった感じを受ける人もいるようです。
といった感じです。
ただ生活用水として使う分には、日本と変わりません。シャワーを浴びたら肌荒れがしたり髪が傷んだり、うがいや歯磨きで使う水道水だけで水あたりになったなんてことは聞いたことがありません。
ただし飲食用で使う場合だけは、気をつけてください。煮沸すれば大丈夫なんて言う人もいますが、現地のタイ人でさえミネラルウォーターを沸かして即席ラーメンを作っているので、ホテルの夜食で食べるカップラーメンのお湯はミネラルウォーターから沸かしたほうがいいですね。
タイの屋台のお水や氷には注意!?
以前までは、タイの屋台や大衆食堂の水は水道の水をそのまま出していて、それこそ「絶対に飲んではいけない」というような状況だったんですが、最近ではほとんどの食堂や屋台で飲料用の水を買って使っています。また最低でも水道水を一度沸かしてから使っていたりするので、昔ほど過敏に心配するようなことはなくなりました。
ですが、中にはあいかわらず水道水をそのまま使っているところもあります。おそらく経費節減のためでしょう。衛生状態が悪く店自体も汚いため、現地のタイ人も寄ることはありませんので、そういったあまりにも汚いお店には入らないようにしましょう。
また氷についても、昔は水道水の氷を使うところが多く「飲み物に氷は入れてはダメ」みたいな感じだったのが、今は一般的なレストランでは飲料用の水で氷を作るのが一般的になりましたし、大衆食堂や屋台でも同様の氷を購入している、最低も煮沸した水を使って氷を作っていますから、水と同様にそこまで神経質になることはなくなりました。
ただし水同様に、あまり人気がない流行ってないような食堂や屋台の場合には、衛生状態がよくない製氷工場で作った品質の落ちた安氷を使っていることもあるので、タイ人客のいない汚くて衛星状態が悪い屋台で食事するようなことは避けたほうが良いでしょう。
まとめ
タイのホテルやコンドミニアムに泊まったときなんかは、水道水は「飲食用として使わない」ことを守ったほうがいいです。
昔に比べたらタイの水道水の水質はかなり良くなってきているそうですが(タイの首相が水道水を飲んでアピールするくらい)、泊まっている建物の水道管の状態にもよりますし、日本の水道水の衛生度合いに慣れている人はおすすめできません。
タイのホテルで水道水を使う際は、シャワー、歯磨き、うがい、コンタクトレンズの装着といったことは大丈夫ですが、飲食用の水はミネラルウォーターにしましょう。
飲み水として飲むはもちろんやめたほうがいいですし、カップラーメンなど食べ物を作る時に煮沸して使うといったときもミネラルウォーターを使ったほうが安心です。