予想外にいい!ノックスクート成田-バンコク搭乗記 [2020年最新]
今回のタイ旅はノックスクートで行ってきました。ノックスクートはタイのLCC「ノックエア」とシンガポールのLCC「スクート」が合弁したLCCです。
スカイスキャナーで検索して、たまたまノックスクートが一番安かったのでエアトリでチケットを購入しました。
2020年2月5日出発〜26日帰国で往復45390円でした。予約したのが2週間前くらいだったので少し高くなってしまいました。安い月だと往復2万円代で往復できるときもあります。
かくいう私は過去何度もLCCには乗っていて「LCC=快適じゃない」という先入観がついているので、今回も覚悟はしていたんですが、ノックスクートはその予想を裏切ってくれました。
ノックスクートは控えめに言って「全然あり」でした。
成田からバンコクまでどんな感じのフライトだったのか搭乗記を書いていきます。
成田空港のターミナルは第2
ノックスクートの成田空港のターミナルは第2ターミナルです。
チェックインカウンターは 3階 B カウンター
タイ人ぽいアジア系の人が大半ですが、日本語ははっきり話せる人が多いです。日本人の受付の人も多い印象。
預け荷物は20kgまで。手荷物は7kg。
私の場合スカイスキャナーで検索して、たまたまノックスクートが一番安かったのでエアトリでチケットを購入しました。その際は勝手に「預け荷物あり」のプランになっていたので問題はありませんでした。
ただ、エコノミークラスには3種類あるので注意が必要です。
預け荷物なしの「Fly」、預け荷物が20kgまでOKの「FlyBag」、預け荷物20㎏までOKと機内食サービスをつけた「FlyBagEat」。(私の場合、Flybagでした)
当然、航空券は「Fly」が一番安いですが荷物を預けられません。
大きい荷物がある場合は事前に申し込んでおいたほうが良いです。それは当日申し込みだとめちゃくちゃ高いからです。
航空券と同時に申し込みすると、
荷物の重さ | 料金 |
20kgまで | 3200円 |
25kg | 4160円 |
30kg | 5120円 |
35kg | 6080円 |
40kg | 7040円 |
航空券の購入後に申し込みだと
荷物の重さ | 料金 |
20kgまで | 4000円 |
25kg | 4960円 |
30kg | 5920円 |
35kg | 6880円 |
40kg | 7840円 |
チェックイン当日に申し込むと
荷物の重さ | 料金 |
20kgまで | 6000円 |
1kgごとに加算 | 2000円 |
当日申し込みはめちゃくちゃ高いんです。だから航空券が何の種類かを確認して、もし「Fly」だったら預け荷物がないか確認してください。ちなみに、ベビーカーや車椅子などは無料で預けることができます。
また機内に持ち込める手荷物は三片の合計が115cm以内で重さは7kgまでです。ただノートパソコンがある場合は +3kgまでのPCの重さが考慮されて合計10kgまでが持ち込みができます。
ですが、そこまで厳しくありません。荷物の重さを計ったりは一切しないのでかなりゆるいです。
成田-バンコクのフライトスケジュール
成田-ドンムアン空港(バンコク)のフライトスケジュールは、1日1便。時間は下記の通りです。成田-バンコクはけっこういい時間に飛んでるのが魅力ですよね。
XW101便
成田13:55発
バンコク(ドンムアン)18:25着
XW102便
バンコク(ドンムアン)02:20発
成田10:25着
※すべて現地時刻
ノックスクートのチェックイン開始時間
ノックスクートのチェックイン開始は、フライト時刻の3時間前からになります。
XW101便の場合は10:55からで、その時間にはもうけっこうな行列ができています。チェックインの締め切り時刻のフライトの1時間前まで。XW101便の場合は12:55までです。あとで書きますが出国審査ゲートを出てからかなり歩くので、時間に余裕をもって空港に来ることをオススメします。
成田空港のノックスクートの搭乗口は遠い!
ノックスクートをはじめ、LCCの搭乗口は手荷物検査場と出国審査ゲートを出てから、かなり離れた場所にあります。ほとんどが81〜99番ゲートになります。今回のゲートは88番。出国審査ゲートから歩いて15分くらいかかります。
出国審査ゲートを出るとすぐに免税店やブランドショップ、飲食店やお土産が集まっているので、買いたいものはここで色々済ませておかないと…と思うかもしれません。
たしかにブランドショップの免税店をいろいろ見たい、お土産屋さんも色々チェックしたいといった場合は、ゲートへ向かう前にここで見ておくことをオススメします。
ただ、81番〜99番ゲートまでの道のりにも色々とお店は点在しています。カフェ、コンビニ、酒・タバコ・化粧品の免税店。
ブランドショップではヴィクトリアシークレットも途中にあります。また吉野家もあるので安くガッツリお腹を満たしたいなんて時はぴったり。
ヴィクトリアシークレットが見たい、食べ物、飲み物を買いたいという場合は搭乗ゲート近くで買えるので、焦っていろいろ済まさなくても大丈夫です。
ノックスクート 遅延率は?
LCCでよくあるのが遅延(delay)。私も幾度となく遅延を経験してきたので、どうせ今回も遅れるだろう…と思ってカフェでのんびりしていたら、出発時刻の30分前には「ノックスクート便のお客様〜、搭乗の最終案内です」なんて少し離れたカフェまで地上添乗員が呼びにくるぐらい、定刻通りに出発しました。
LCCでこんなに定刻通りに出発したの初めてかも..と思うくらい、かなり好印象を受けました。(ただノックスクートをはじめLCCはピストン運行ですので基本的に遅延するものと見ておくのが無難ですね。遅延はよくある)
機内は天井が広くて開放的
機内に入ると、LCCとは思えない広大な空間が広がります。
また座席の広さは、そこまで狭くない!標準のエコノミー席は前後間隔は公称78.7cm。
身長188cm、座高が低くて足が長めの私が深く座ると前に膝がかすれるくらいの感じ。ギュウギュウではありません。身長180cmくらいまでの人ならば全然余裕の広さです。LCCはもっと狭い飛行機があるので、LCCにしてはかなりゆったり座れました。
CAさんは黄色のワンピース。みんな美人…
引用元:LCCjp
CAさんのユニフォームはまっ黄色です。目が醒めるような黄色です。
CAさんは全て女性。綺麗な人が多いです。タイ資本のLCCなので、ほぼタイ人でしょうか。パイロットはタイ語でアナウンスしていました。
CAさんも基本的にタイ語か英語になりますが、タイ人っぽい人でも流暢な日本語を話す人もいました。機内に1人か2人くらい日本語が話せるCAさんがいました。
機内食は全て有料。価格はタイバーツで書いてあります。
ご飯やパスタ、サンドイッチ、カップラーメンやお菓子、ジュース、コーヒー、お酒など一通り揃えています。
有料の機内食はどんなもんかレビューしようと思って出発前に何も食べなかった私。
チキンレッドカレーを頼みました。
結構辛いです…食べていくごとに汗がジワジワと出てきます。これ辛いのが無理な人はダメですね。
水とセットで10バーツ値引きの260バーツ。
はっきり言います。コスパはかなり悪いです。
まず量が少ない。量は牛丼屋で食べる牛丼並の半分以下って感じですね。一つだけじゃ1食分には満たないですね。小腹を満たすぐらいに思ってください。それでいて、200バーツ (700円)は高いでよね…
あと、1000円払ったんですけどお釣りもらえませんでした…なぜ? お釣りはタイバーツでもらえるという情報を聞いていたんですが…
でもそれをカバーする出来事が。誰かのオーダーミスで一つチキンカレーの余りが出たみたいで、なぜか私に食べないかと聞きに来たんです。最初は「?」と思ったんですけど、「サービス」と言われたので、有り難く頂くことに。
チキンレッドカレー2杯目。
このカレーがお釣りの代わりなのか本当にサービスなのか、謎は深まるばかりでしたが、また汗をかきながらカレーを頬張りました。
ちなみにノックスクートは食べ物の持ち込み不可。コスパはかなり悪いので、しっかり食べたい人は乗る前に腹ごしらえしておいたほうがいいでしょう。
ちなみに飲み物は、熱い飲料は持ち込みが不可となっていたので、冷たい水やお茶はOKです。ちなみに私は水を持ち込んで飲んでました。
以下、ノックスクートの食べ物・飲み物の持ち込みについて
特別食を必要とする乗客には、自分の食べ物を持参することをお勧めしますが、 一般的には食べ物の持込は出来ません。 また、安全上の理由から熱い飲料や液体の持込は出来ません。 ノックスクートではベジタリアン料理やハラール料理を含み、 バリュエーション豊富なフード・ドリンクサービスを提供しております。 注意事項:国際線の場合、その政府のセキュリティ強化手順により、 機内持ち込み手荷物内の液体・スプレー・ジェルが容量制限される場合があります。
ノックスクート公式ページ
エコノミークラスの座席のアップグレードもできる。料金は?
LCCにしては席の広さにも余裕があるノックスクートですが、有料で座席のアップグレードもできます。
機内にも500バーツ(1700円)から席をアップグレードできるガイドブックがありました。
少しでも座席スペースに余裕が欲しいという人は、前後間隔が公称約90cmの「スーパー・シート」か91.4cm以上の「ストレッチシート」がおすすめです。
また各ブロックの最前列などには「ストレッチ・シート」と呼ばれるさらに足元が広くなった座席もあります。公称スペースは91.4cm以上と、足が伸ばせるほどの広い空間があります。
下記に料金表をまとめたので参考にしてください。
座席の種類 | 特徴 | 席の広さ(ピッチ) | バーツ | 円 |
ストレッチシート×サイレント | 足元が1.5倍広い&静か | 91.4cm以上 | 1500 | 5250 |
スーパーシート×サイレント | 足元が1.3倍広い&静か | 90cm | 1000 | 3500 |
ストレッチシート | 足元が1.5倍広い | 91.4cm以上 | 1200 | 4200 |
スーパーシート | 足元が1.3倍広い | 90cm | 800 | 2800 |
サイレントシート | 足元普通&静か | 78.7cm | 500 | 2250 |
スタンダードシート | 足元普通(座席指定) | 78.7cm | 400 | 1400 |
コスパ良しの呼び声高い!ノックスクートのビジネスクラス
ノックスクートにはLCCでは珍しいとも言えるビジネスクラス相当の座席もあります。
その名も「スクートビズ」。
機体前方に24席設けられていて、座席はすべて革張り。座席の広さは幅55.1cm、足元の空間は96.5cm、リクライニングは20.3cmも倒れる仕様です。
ちなみに最初からスクートビズの航空券を予約してしまうと、エコノミークラスの料金に5万円くらい上乗せされた料金になります。私の場合だったら9万円くらいですね。
このスクートビズには事前オークションというのがあり、入札方式でより高い金額を入札した人から優先的にアップグレードができるシステムです。最低入札額は16000円〜。相場としては16000円〜40000円で決まる感じです。
また事前の入札ではなく、もしスクートビズに空席があった場合には当日のチェックインカウンターでも申し込みが可能です。料金は9000円です。
当日の申し込みのほうが安いじゃん…と思うかもしれませんが、空席がないかもしれませんので一か八かって感じですね。
ちなみに空席が多いと盛んに機内でアナウンスされます。「アップグレードを1600バーツ(約5600円)でできますよ」と。かなり安いです。JALのクラスJ程度の座席、充電用のコンセント、機内食と飲み物や毛布が得られるのでかなりコスパは良いです。
機内のエンターテイメントは有料。
成田-バンコクのフライト時間は、約7時間くらいあります。そのあいだの時間潰しにシートモニターがあればいいんですが、ノックスクートにはありません。
その代わりにスマホやタブレットで楽しめるエンターテイメントがあります。
この機内のエンターテイメントを利用するには、事前にスクートTVアプリをダウンロードする必要があります。料金は無制限使い放題で11ドル(約1300円)。(※ただしスクートビズのみ無料で使用可能)
実際に使ったことはいないので、公式ホームページからの引用で申し訳ないですが、映画やアニメなどが幅広く楽しめるコンテンツを揃えているみたいです。今はいろんなVODのアプリもあって、 スマホやタブレットに映画をダウンロードして持ち込む人も多いと思うので、11ドル(1300円)払って見るほどのものではないかもしれません。
ドンムアン空港の入国審査の混雑具合は?
ドンムアン空港の入国審査の混雑具合はいつもマジでやばいです。ここで1時間くらい待たせられることもしばしば。原因は中国人観光客が激増したからとも言われています。
今回もそれを覚悟していたんですが…
なんと!
ガラガラ!
ドンムアン空港について最初の難関。激混み必至と言われているドンムアン空港の入国審査がガラガラでした!めちゃくちゃラッキー。いつも通り「こいつ入国させて大丈夫か」みたいな不機嫌な態度をされながら、無事通過できました。
着陸したのが、19時15分(現地時刻)。預け荷物を受け取って外に出れたのが19時45分でした。
いつもは入国審査のところでかなり待つことが多かったんで、この早さには感動しました。
まとめ
過去何度もLCCでバンコクに行っていますが、座席が狭かったり、サービスが悪かったりと、いい思い出はありませんでした。 ノックスクートも同じようなもんかなと思っていましたが、逆に予想を裏切られた結果になりました。
全体的な感想として、ノックスクートでの成田-バンコクは値段的に考えても「全然あり」です。
機内食は期待してはいけませんが、エコノミークラスの座席の広さや、アップグレード料金の安さなどはかなり魅力的です。 安い時期ならこれで2万円代で往復ができちゃいます。成田-バンコク間を快適に安く行きたいと思っているなら、数あるLCCの中でもノックスクートは個人的にオススメですね。
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